埋蔵金みーっけた。

リアル本の虫さん。

「・・・・・・何、誰?」


掠れた、低い声がした。


え、誰って。  掃除人です、


とか言ったら変な人だよね?


何て答えたらいいのかがよく


分かんなかったから、無言でいると。


「・・・・・・だから、誰?」


「し、東海林 佳代ですっ」


とっさの判断、名前。


でも、扉はあいた。
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