愛と涙、そして知るだろう。

そして、涼の家の玄関を開ける。



「あ~ら、いらっしゃいッ!!!結羽ちゃんが来てくれて、おばちゃん嬉しいわ!」


涼のお母さんが出迎えてくれた。


涼のお母さんは、陽気でおもしろい。



「今日1日お世話になります。」

「もう、結羽ちゃん。そんな気遣わないで。」

「いえ。本当に助かります。」


「なんなら、お嫁に来てほしいくらいなのに。」

「アハハー・・・。」




それ禁句です......。


涼のお嫁さん。

なれたらいいのになぁ・・・。




「はいはい。腹減ったから、メシ。」

涼があきれた声で言う。



「今日のメニューは、黒崎家スペシャルよ。」

「いや、単なるからあげじゃん。」



ほんと、この親子おもしろいんだから(笑)


お母さんを見ていたら、

涼が優しい子に育った理由がわかる。







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