spiral"alive"Ⅱ

「右京さん…?」



泣いている陸斗に最後に笑って




俺は立ち上がった。




そして、無籐と“M”の元に歩いて行く。




「待って、待ってよ右京さん!!」



後ろから陸斗の叫び声が聞こえる。




けど、俺は足を止めなかった。



「俺達約束したじゃねぇか!なのに…右京さんは破るつもりなの!?なぁ、右京さん!!」



側に居てやるって言ったのにな



ごめん




「嫌だ…っ、何とか言えよ!!右京さん!!!」



陸斗の声に一度も振り返る事無く




俺は“M”と共に消え去った。





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