spiral"alive"Ⅱ

奏汰さんに応えるように、延原さんが俺に挑発をする。




「っ…。」



幻覚だ




これは、幻覚だ




「しゃあねぇな。そっちが来ないなら…こっちから行くぜ!!」



延原さんの声と共に、無数の棘が向かって来る。



俺は冷静に読んで棘を避けた。


「!」



俺の読みから外れて、一本の棘が頬を掠める。



頬から血が流れた。



…!?どうして!?




よく見てみると、その棘には藍色の光が纏っていた。




「っ…奏汰さん。」





< 350 / 543 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop