spiral"alive"Ⅱ

学園長はどこか安心したように息を吐いた。




…とうとう動き始めたのか




あの生徒が命懸けで止めた、彼が




「立てますか?とりあえず、事が終わるまで学園長は洞窟で待機していて下さい。」



「…あなたは?」




学園長の言葉に、彼は立ち上がって





笑って言った。




「右京さんに…あの頃の恩返しをしてきます。」



かつて銀髪だった黒髪を靡かせながら




彼ーーstayはニット帽を脱ぎ捨てた。






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