spiral"alive"Ⅱ

心のどこかが私に訴えかけてくる



このままじゃ、右京君まで私達の前から居なくなる




それだけは、私が絶対止めてみせる




「ごめん、私行くね。」


背を向けて、歩き始めた瞬間



「悠里。」


もう一度、牧野君に呼び止められた。



「…やっぱり、空岡なんだな。」



牧野君の悲しそうな声に、私はゆっくり頷いて




その場から走り去った。





< 82 / 543 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop