【短編】ヤキモチ☆

２３

「綾美俺にめっちゃ惚れてるだろ?まぁ俺の方が惚れてるけど」



「惚れてるけど悪い?かっこよすぎる悠が悪いんだよ!」



「そんなこといったら可愛すぎる綾美も悪いんだぞ?」




お互い顔を見合わせて笑いあった


だってすっごい変なことで言い争ってるんだもん






不意に力強く抱きしめられた


「綾美…ごめんな」


「ゆ…ぅ…?」



「綾美が悩んでること、不安がってることに気付かなかった。しまいにはこんなに泣かせて…最低だな」



悲しそうな悠の顔を見たらすごく胸が苦しくなった

あたしが悠を苦しめてるんだ…


「今更綾美から離れるなんて俺にはできない。もしかしたらこれからも綾美を泣かせるかもしれない…でも綾美のことが好きって気持ちは一生変わらない。だからずっと俺の隣にいてくれないか?」



いつのまにか止まっていた涙がまた溢れてきた



「…嫌か?」



「嫌じゃない…嬉しくて…悠がダメって言ってもずっと隣にいるからね」