幸せの見つけかた
第7章

けじめ

約束の時間より、早く着いた。



窓側のテーブルに案内され、外を行き交う人を見てた。



その人波の中に、里奈がいた。



ガラスごしに俺に気づき、手を振って走ってくる。






「お待たせしました。」



カフェの中に入ってきた里奈は、何だか嬉しそうだ。




「良平さんから電話もらうなんて初めてで、嬉しくて。」



向かいに座りながら、ニコニコ笑う。







…話しにくい。






「あのさ…」




オーダーしたコーヒーと、アイスミルクティーが運ばれてきた。



それを1口飲んで、切りだした。






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