1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】



「らしくねぇことするな。お前は体で関係を繋ぎ止めるような女じゃねぇだろ?」


「だったらどうすればいいの!? 自分だってこんなことしたくないよ! だけどこんなバカなことしちゃうくらい聡ちゃんのこと好きなのにっ……!」



引き離すような言葉は言っても


きちんとした真実(理由)は教えてくれない。



それならどんなことをすれば、聡ちゃんはあたしと一緒にいてくれるの?



泣き崩れるあたしを聡ちゃんは支えることもなく、一緒に床に膝をつけてあたしを抱き締めてくれた。



「ごめんな」


「何が……?」


「ごめん」



分かんない 分かんない



言ってることと、やってることが真逆だよ。聡ちゃんの心意が分かんない。



別れたくないのに、別れなくちゃいけないと聡ちゃんは思ってくれているの?



だとしたら……もしかして……



あたしは体を離して、聡ちゃんを見上げる。優しく涙を拭う聡ちゃんの目はとても切なく感じた。



「まさか……警察に……捕まりそうなの……?」





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