1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
自分の気持ち……
あたしは聡ちゃんのこと……
「……うん」
“好き”なんだ――……
「どんな理由があって帰って来なかったかは気になるけど。今は自分の気持ちに気づけたことを喜びな。私、心配してたんだから」
「ふぇ……テルミ、ありがと〜」
「よしよし。今日は泣け泣け」
テルミはずっとあたしを抱き締めて慰めてくれた。
あたしが涙を流す時は
風俗に売られそうになった怖い時と
聡ちゃんがくれた優しさを受け取った時の嬉しい時だけだった。
人を想って泣いたのは今日が初めて。
聡ちゃん、過去にどんなに遊んでいてもあたしは
今の聡ちゃんが好きだよ――……
早く会って、きちんと話がしたい。
この時は、そう思っていた。