【完】無知な彼女の周り


電車で1時間の所に旅館があった

民宿とは言えない大きくて立派な建物だった

「綺麗な所だねぇ」

主人公がそういって、みんなもそうだな、とか曖昧な返事をする

まだ空気が悪い
やっぱり、親しくない者がいるとテンションは上がらないよな…

「やっぱり、私たち帰るね」

こいつだけなら帰らないし、じゃあ、一緒に帰らないと

「えっ帰っちゃうの?」

冬紀がびっくりしてる

「ここまで来たのにいれば良いじゃないか」

って誠が止める
いや、お前のせいだよ

「すいませーん、特別招待で来てる者ですけど、一名追加って出来ますか?」

メガネが勝手にチェックインをしてる。
なんてヤツ…

「はい。大丈夫ですよ」

…大丈夫なのか?

「そういう事だ。帰るなんて許さない」

ありがたいような
何ていうか…

「しかしですね、5名様と2名様とで別れてしまうのですが構いませんか?」

「そうですか…
まぁ大丈夫です」

「ありがとうございます
では、ご案内します」

そういって案内される

空気は変わり穏やかな感じになった

「こちらの501号室と
502号室ですね
オートロックですのでカードキーを忘れずお持ちください」

「ありがとうございます」
やっぱり立派なところだ
オートロックだなんて


「じゃあ、1時間後
浴衣着て、部屋から出て待ってろ」

「あ、はい」

部屋は私たちは501号室
みんなは502号室にそれぞれ入っていった



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