かたっぽうの恋

HERO

―――二週間…か。



あれから二日経って、今日は金曜日。



最近は先生のカウンセリングも生徒たちに好評で、昨日なんて教頭も相談にいったみたい。




保健の藤原先生が、「俺が育てたんやもん!!」って自慢していた。



カウンセリングの予約がいっぱいのせいで、私は指導室に行けていない。



二日間、先生に会えていないんだ。






「はぁ。」




アドレス交換したけど、まだメールもしたことない。




二週間経ったら、もう先生はいなくなっちゃうのに。






なんか。寂しいな









「はぁぁぁ…。」



ポカポカと眠くなる四時間目が終了。私の席に敦子と美保が集まった。


「昼飯いこーぜ」


「あれ。どうかしたの?ため息なんてついてぇ~」


「ちょっとした考え事~」



ガタッと椅子から立ち上がり、お弁当を取り立ち上がる私に敦子と美保はピタっとくっついた。


「その考え事って実習生と関係ありか?」


「えっ!別にそんなんじゃ」


「私、新聞部だから噂には詳しいんだけど、眞央と吾妻先生の噂はかなり広まってるわよぉ~」


「ど、どんな?」


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