たった一つのプレゼント




恥ずかしくて強く目をつむった。


すると

今までに経験したことのない
柔らかい感触が唇に感じた。



すぐに離れて
私は恐る恐る目を開けた。


迅は満足げに私を見ていて
隠れたドS本能がむき出していた。



「魅麗、キス初めて…?」


「………………うん」


「…………へぇ……」



ニヤッと笑うと
私の考える隙もなく
再び強く引き寄せられ
唇が触れ合った。


いや


触れ合ったどころじゃない。



息の仕方がわからない私が
酸素を求めて迅の唇から
離れようと少しのけ反り
口を開けた瞬間

口の中に迅の舌が入り込んできて
私の舌を絡めとると
角度をかえながら

深いキスをした。




「んッ…ハァ」



苦しいのに
離れてほしくない。


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