たった一つのプレゼント




「最初で最後かもしれない」



「何が?」








「迅にプレゼント。」


「………………え?」




明らかに
言葉を失っている。



そりゃそうだ


20歳になるまで
一度もあげた事なんてない


プレゼント




小学5年生の時のバレンタインに
“あげようと思った意思”以来

迅にプレゼントしようと思った。



受け取ってくれたら


私からの初めてのプレゼント




多分



これからも

あげるつもりはない




だから



これは






大好きで
大切な





あなたへの




たった一つのプレゼント




< 61 / 106 >

この作品をシェア

pagetop