恋愛LEVEL−2−


−−−−−−−

ピンポーン…



「はぁ〜い!あら、奏くん!ちょっと待ってね」



…カメラ付きインターホンって、便利だな…なんて余裕でいたのもつかの間。



「どうしたの?一人?千秋はちゃんと学校行ってる?」



は…?



千秋、いねぇの?




予想外の事で、急に心臓があぶる。



「え…あ…ちょっと用事で近くまで来たんで…」



…こんな住宅街に用事なんてねぇだろ。

自分で自分に突っ込む。



「あがって×2♪」



「いや…今から用事あるんで…ちょっと顔出しただけですから。」


「そうなの?でも顔見せてくれるだけでも嬉しいわ♪」


「またゆっくり来ます。」


俺はペコッと頭を下げて千秋の家をあとにした。





千秋?



今どこにいる?





ふと、昨日、千秋といた男を思い出した。



アイツん所?



ってか、誰アイツ。



なんであんな時間に男といたんだよ。




何なの…一体。





昨日、千秋は俺をキッと睨んだけど…

俺だけが悪いの?




千秋だって訳わからない男といたじゃん。




あぁぁぁ!!!


ムシャクシャする…




俺はそのままツレの家に向かった。
< 63 / 78 >

この作品をシェア

pagetop