秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*

一見…っていうか実際すんげークールだし何気に冷たいし時々容赦ないけど、ほんとは不器用なだけですんごく優しい。

そんで照れ屋さんなとこが一番かわいくてー。

まおのこと一番分かってくれてて、父様にもない包容力でいつも抱きしめてくれてる。

あたし自身が気付かないくらい小さな、体や心の変化にも敏感に気付くから、よく見てくれてるって分かるんだ。

だからあたし…。


「かっくんのこと大好きです。だって超すてきだし超かっこいいし超すごいし超すてきだもんっ」


「まあ❤そんなに言われちゃうと照れちゃうわ~」


だって本当のことだよ!

実はママもそう思ってるでしょー。


「でも、あれがこんないい子にこんなに想ってもらえるなんて想像もしてなかったわ。まして結婚できちゃうなんて!」


「あっ…そ、そういえばごめんなさい…。うちのバカ(別名父)が相当ばかなことしちゃいまして…本当にごめんなさい! あのバカ(別名父)にはよおく言っときます『このばかっ!』…って」


「うふふ、いいのよ。まおちゃんこそ、あんなのもらってくれるなんてごめんねぇ」


とんでもございませんお義母さまっっ。

むしろあたし、かっくんでなきゃダメです。

彼がいないとすぐ体調崩すしバイオリンできないし。

ずっと一緒にいられるなんて、本当夢みたい。


「ありがとね。…あ、まおちゃんこっちこっち。これどうしても着せたかったのよ!」


「ん"!?」


いやあの……すんっげーひらひらですね…。

ひらひらふりふりしてますね…。

なんすかその暑苦しいの。


「ロリータ❤」


「……」


かっくん…。男の子でよかったね…。


< 168 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop