【短】物足りないから、もう一回!!
み、見られた……


「あ〜そろそろ部活終わるな。

繭、送るから待ってろよ?」


「あ、はい!!わかりました!!先輩どうぞお先に…」


木暮先輩はじーっと私の顔を見てる。


「な、何かついてますか?」


「いや、『先輩』に戻っちゃったな〜と…

ね!!もう一回『翔』って呼んでよ!!」


「む、無理です!!」


「物足りないから、もう一回!!な!?」


「で、できません!!」



夕陽に染まる校舎には、私と先輩のそんなやりとりが響いていた。


*END*
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