王子様と甘い生活

ドアを開けると、坂井くんが立っていた。
手には小さいダンボールが…。



「これ、君のでしょ?」



そう言って、坂井くんが私にダンボールを手渡してきた。



「えっ?」



受け取ったダンボールの中には、今まで探していた下着が!!!



「なっ…なっ…見た!?」

「中身みなきゃ、何かわからないでしょ」



何言ってるんだとばかりに、呆れた顔をする坂井くん。

なっ…なんで、クラスメートの下着見てそんな冷静なの!?!?
ひとりで焦っていると、私の姿を見た坂井くんがふっと意地悪く笑った。



「心配しなくても、そんな子供っぽい下着に発情するほど盛ってないから。」

「なっっ…」



驚きのあまり、言葉が出ない私を置いて坂井くんは隣の部屋に去っていった。
はっ…
しかも部屋隣なの!?



学校での坂井くんは、クールで有名。
なのにあんなことを言うなんて…

しかも、子供っぽいってなによ!!!


もぉー!!!
信じらんないっっ!!!




同居スタート【end】
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