先生~あなたに届くまで~

あなたの声


「雪音♪おはよぉ♪」

「おはよ!春菜」

教室に入ると
いつも通り春菜が元気に出迎えてくれた。

「ねぇ?雪音ぇ?
ずっと気になってたんだけど
優輝君と付き合うの?」

少し心配そうに春菜は尋ねた。


私は急に春菜に質問されて戸惑った。
私どうしたいんだろう…。


“急にどうしてこんな質問かな?”

私が戸惑っていると

「ほら。
クリスマスも近いでしょ?」

私の疑問を感じとったように春菜はそう言った。


「そうだね。
クリスマスは一緒に過ごすと思う。」

私はあえて付き合うかどうかの答えを避けた。

「一緒に過ごすの?
じゃあやっぱり付き合う方向なんだね。」

春菜は笑顔で私を見る。

“やっぱりそういうことになるよね”

私はぼんやりそう思った。


「雪音はそれでいいの?」

後ろから早絵の声がした。

振り向くと早絵が真剣な顔で私を見ていた。

「先生のことはもういいの?」

早絵はもう一度真っ直ぐに私を見て尋ねた。


私はすぐに答えられなかった。
早絵の表情が真剣で嘘をつけないと思った。

「もう…いいの。
先生のことはもういいの。」

私は早絵から視線をそらして
自分に言い聞かせる様に呟いた。








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