デイズ~Dear my mind~


それに自分大好きな女の子。


記憶にある顔は、まるでおばあさんみたいなんだけど・・・ほんとはどんな顔だっけ?


人形ごっこのシナリオ作るのも、セットの位置を決めるのも、みんな自分の希望通りじゃないとやだ。


途中でうちが逃げようとしても、逃がしてくれない。


・・・疲れる。


ほかにもいろいろな子がいた。


もちろん嫌な子ばっかりじゃなかったけど。


どうしてもいい思い出が出てこない。


この時どこかうちは冷めていた。


まあ、いいや・・・っていうあきらめに近い感じ。


今思い出してみると、だいぶ自分を抑えてたなって思う。


あの年であんなことできるなんて自分、すごい。


真剣に褒めたたえたい。


お別れ発表会の劇の役。


ほんとはくじゃくじゃなくてうさぎがよかった。


太鼓の発表会だって、鈴なんかじゃなくて太鼓がよかった。


・・・これは転園してきたから仕方なかったんだけど。


トイレのぞかないでって言ったあの子。


のぞいてるのはどっちだよ、って言ってやりたかった。


優等生ぶってるあの男の子に、間違ってるのはお前だよ、ってバカにしてやりたかった。


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