チョコから始まる恋愛模様



由良ちゃん待ってよー、
という後ろから聞こえる海の声に適当に返事をしながら歩く。


最近は何故か帰りは海が教室に迎えに来て、一緒に帰る日々。


最初こそ驚いたし違和感ありまくりだったけど、今じゃ海と一緒にいるのが楽しくなっている自分がいた。




「由良ちゃん置いてかないでよ」




むっとした顔であたしの前に立つ海。
その顔が可愛くて、ふとした時に見たくてしてることだということを海は知らない。


毎日会っているからなのか、その呑気な性格からなのか、母性本能って奴なのか、知らぬ間にほっとけなくなっていて徐々に海に心が持っていかれ始めているようだ。



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