smooch【BL/完結】

歯にも、より力が加わったので
耳元に口を寄せて囁くように言う。

「犬とかさ、噛み癖のしつけで
 噛み返す方法もあるよね?」

ついでに唇を落としてから顔を離す。

「……っ」


より強くなっても、
それはそれでよかったけれど
残念ながら彼は噛むのを止めてしまった。



「よし、じゃあ言ってみようか」

このままで?と問いかける瞳は無視する。

言ったら放すって、さっき言っただろう?

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