smooch【BL/完結】
2.車にて


「車内禁煙です。つーか灰皿ないから」


助手席に座る彼は、
優等生らしく一番上まで止めていた
制服のボタンを外した。

「ご心配なく。
 携帯灰皿ちゃんと持ってるよ」

首から垂らしたチェーンを
見せびらかすように揺らしながら言う。



「車が煙草臭くなるんだけど。
 煙草嫌いな人乗せれなくなっちゃうよ」


「そう言っても、僕以外に誰も乗せた事
 無いんじゃないんですか?せんせー?」


得意そうな顔で言う。


彼は俺の交友関係を把握してたりするんだろうか。


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