smooch【BL/完結】


塗った場所を全部舐めとって。

正しい使い方ではないけれど、
文句の1つも聞こえてこないし、いいだろう。


離れた途端に、胸に顔を押し付けてきた彼の頭を撫でて、これで俺も満足。


控えめに服を握る手に重ねてみたりして、彼が落ち着くのを待つ。

中々慣れないけれど、
その方が今はいいと思う。


まだ子供で、十分。


そんな彼の誕生日には何を贈ろうか。

こっそり計画を建ててみる。



ふと時計を見れば、
もうとっくに午前0時を回っていた。


今年はいい誕生日だった。

幸せを噛みしめながら、思うままに彼を抱きしめてみた。



「……苦しいんだけど」

「まあ、いいじゃないか」


まだ誕生日を装いながら、
そのまま寝転がって、布団も引き上げてみたりする。

抵抗は特に無い。
どうやら朝まで誕生日特権は有効らしい。


腕の中の存在は、まだ大人しくて、そして温かい。


本当、幸せだ。




【誕生日 終】


< 81 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop