菊の花

「泰〈たい〉国の殿と話し合った結果、お前の婚約者が決まった」

紗羅は目を見はる。

「父上!どういうことですか!?私は結婚などしとうございません!」

紗羅は声をあげて父に訴える。

「紗羅!この国はお前が守るのだ!まだ分からぬか!」

父は紗羅の訴えなど受け入れる様子もなく、紗羅の言葉に憤慨する。



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