星の色は何色?
「大丈夫だよ、もう少しで元に戻れるから」

ほら見て

下を見れば景色がどんどん明るくなっていた。

「もうすぐ朝だよ、
晃人をお母さんが起こしにくるよ」

望遠鏡にはお母さんが階段を昇り

僕の部屋に向かう姿が見えた。

「お別れだね」

「うん、寂しいな」

「大丈夫だよ、ちゃんと、星は輝いてるから」

「そうだね、僕も夜空見上げるから」

「じゃあ」

「またね」

別れる瞬間

聖夜は、僕に小さな小石を手渡してくれた。
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