20世紀特急事件
「それと、今回あなたはボディーガード的な役割を持っていたそうですが…
あなたの体型からして、とてもボディーガード向きとは思えないのですが?」

「護身程度のボクシングはできます。
それに、ヒットマンに襲われた時、私が社長を逃がしたんです。だから私がいるだけで、かなり効果があると考えたんでしょう。
あの一件で、まだ下っ端だった私が、社長直々の秘書になったのも、そういう効果を見込んでのことだったんでしょう」

「なるほど。
最後に、東アジアや太平洋の島を訪れたことがありますか?」

「社長のおともで、何度か…」

「ありがとうございます。
次の人を呼んできてくれ」
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