徐々に僕は君色に染まっていく
「席つけー」
またもやこの担任のけだるい声で始まる

「今日は転校生を紹介する」
荻野が言ってた人か

「柚月、入れ」

「柚月はるです。
フランスから来ました
よろしくお願いします」

え?嘘だろ?
柔らかい優しい笑顔の女の子は
独特のオーラを放っていて
周りもそれを感じてた

間違えるわけがない
本当に運命を信じてしまいたくなる
きっと誰でもそうだろう

だって
僕を一瞬で虜にさせた
昨日の彼女がいたから・・・


あぁ、扉を開けてしまった
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