REAL HOPE Ⅱ



重いドアを開けて一瞬止まってしまった俺は本当に情けないと思う。



「ジュン!!!」



ソファーの上でうずくまりながら、必死に呼吸を整えようとしているジュンは


どうやら俺が視界にも入っていないらしく、苦しそうにヒューヒューと音をあげている。



テーブルの上においてあった飲み物やタバコが入ったコンビニ袋を掴むと


それらを床に撒き散らしてジュンの口元へと当てた



「ゆくっりだ。ゆっくり空気を吸うんだ」




背中をさすりながらそう呟く



次第に落ち着いた呼吸にってきたジュンは、ふらふらとソファーにもたれると、


「………レ…ツ……」



そう小さな声で俺を呼んだ






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