REAL HOPE Ⅱ

祝福と別れ




「うわ!すっご」



今日はレツ達は忙しいらしく、一人で私を迎えに来てくれた総ちゃんの運転する車を下りてから


目の前に広がる景色に唖然とする…



人 人 人…


どこをどんな角度で見ても人しかいない。



さすが総長様のお誕生日

尋常じゃない人数と盛大さだ。



「総ちゃんお迎えありがとー」



ニコヤかに手を振ると




「ジュンちゃん、あのさ…」



すでにたまり場部屋へと足を向けていた私が総ちゃんのその声で止まった。


「ん?」



私何か忘れ物でもしたのかな



振り返った先の総ちゃんは特に何か持っているわけでもなく


「…ごめん、やっぱり何でもない。レツさん達上にいるよ」



「あ…うん、ありがと!」



そう言った総ちゃんは、いつもより

何か少しだけ変だった。






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