REAL HOPE Ⅱ
そう言って覗き込んだハルマは一瞬だけ止まって
「まぁいいや。おいで」
「へ?」
怒らないの?
さっきまで、お説教モードがピリピリ伝わってきていたのに
ハルマは掴んでいた腕を離して、そっと手を取ると歩き出した。
「ちょっと…ハルマ?」
おろおろと着いてく私に、「ちょっと気晴らししようか」なんて言ってくる。
え? 気晴らし?
何がどうなって気晴らしの方向に変わったの
そんな私達を追いかけるようにして聞こえてきた
「ちょっとハルマ君!!?」なんて声
「え…え?ハルマ!?」