black-and-white
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その日は結局澪に追い出され、寮の部屋に戻った。
今は机に向かって勉強している。
「あれ……?」
鞄の中を探しても、机の中を探しても、英語の問題集が無い。
教室に忘れたかな。
7時50分。
まだ校舎開いてるよね?
部屋の扉を開けたとき、真緒ちゃんが話しかけてきた。
「要?」
「ちょっと出掛けてくる」
真緒ちゃんにひとこと言ってから部屋を出た。
コツ、コツ、コツ……
暗闇にわたしの足音が消える。
廊下も教室も電気はついていない。
暗いのは怖くないけどなんか不気味…。