カミレツの彼


「あれ?」



賢斗ってこんなに積極的だったけ?



「香澄ちゃん、大好き!」



昨日は私の告白に照れてましたよね?



「らぶらぶですな」



「そうですな」



「ここらへん、オーラがピンクですな」



予想通り、からかわれる。



「あ、香澄ちゃん。はい!」



「え、何?」



渡されたのは、小さな花束。



それは、私の大好きなカミレツだった。



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