レンアイ 遊興
体にかかっていた重みがふっと軽くなる。
私はやっと起き上がることが出来て、よかったぁと内心ほっとした。
「…………」
何も言わない拓ちゃんとの空間が気まずくて
「れ、練習するっ?」
わざと明るく振る舞った。
なのに
「つくし…オレが怖くなかったの?」
また重い空気になってしまった。
「怖かったけど…拓ちゃんだから。平気だよ?」
にこっと拓ちゃんに笑って見せる。
すると拓ちゃんは、はーとため息をついて私に言った。
「教室もどれ」
「え?練習…」
「つくしと二人っきりは耐えられねぇ」