レンアイ 遊興
フッた拓ちゃんとハッピーエンドなんて、なんか複雑だよぉ。
「…はぁ」
ため息をついて、パタンと台本を閉じる。
朱音いなくて寂しいから生徒会室まで行っちゃおう。
てくてくと廊下を歩いて、生徒会室に向かう。
階段を上がって、二年生の階へ。
「…あ」
思わず小さく声を上げた私。
知美先輩と目があってしまったからだ。
すると、物凄い怖い目つきで知美先輩が私に近付いて来た。
な…なんなの?
「ねえ!!」
「はいぃっ!」
知美先輩の勢いに思わず後ずさりしてしまう私。