レンアイ 遊興




な、なんだ…?


へらへら笑うつくしに少し戸惑う。


間宮さんも顔を赤くしながら、ふふふっと笑っていて。


…まさか?


ガッシャーン!


なんてグラスの割れた大きな音がして。


つくしの手から滑り落ちたらしいグラスの破片を拾おうと体を傾けたつくしは、


「あれっ」


なんて声を上げながら、そのまま椅子から落ちていく。


「つくし!」


焦ってつくしに手を差し出せばするりとオレの腕の中におさまってきた、小さな体。


床にはなぜかオレンジ色のジュースがこぼれていて。


オレの落としたのか?


なんて思ったけど、

触れる肌から伝わるつくしの熱が、かなり上がってることに驚いた。


「体熱いんだけど」


「えー?そうかなぁ〜」




< 303 / 412 >

この作品をシェア

pagetop