レンアイ 遊興




しょぼんとして静かに座り直した雪音先輩を見て。


な、なんかさっき私が言われた台詞だなぁ…。


「じゃあ…、じゃあなにしに来たの?」


さっき私が聞きたかった、雪音先輩の質問に、私も身を乗り出す。


「だから…浮気するためよ」


「浮気…?」


たまらずそう聞き直したところで、


ガチャ


「やっほー!」


「オスッ」


ドアが開いて、同じ学校の制服を着ている男子3人が入って来た。


しかも最後に入って来た男子に驚いたから、反射的に雪音先輩と手を取り合った。


「拓ちゃん…」


なんで拓ちゃんが…?


そんな私の質問などお構いなしに、朱音は言った。



「合コンするのよ」





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