レンアイ 遊興

◆…空の胸騒ぎ





“オレをなめんな”


“待ってろ、すぐに見付けてやる”


なんて言った敏史は今、いろいろなところに電話を掛けている。


かれこれ10件は軽く越えているであろうカラオケボックスに

この近くにどれだけのカラオケボックスがあんだよ、と半ば呆れてくる。


つーかそもそも、敏史のせいでこんなことになってんのに

なめんなとか、待ってろとかよくそんな言葉が言えたもんだ。



つくしがどういう状況かよくわからない今、

なにかしてあげたいのにあげられない自分の無力に苛立ちを感じるも


やっぱり敏史の言葉を信じて静かに待つことしか方法はなかった。




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