レンアイ 遊興




「彼氏いないんだもんなあ。…なら、このままオレのもんになれよ」


えぇっ!


って声をあげたかったけど、口を原敏史さんに抑えられて声が出せなかった。


「顔…真っ赤」


そう言ってふっと笑う原敏史さん。


うそっ!私、赤かった!?


急いで手で顔を覆う。


「…だめだって。そんな顔したら歯止め聞かなくなる」


そう耳元で呟くから


「ひゃ」


なんて声をあげてしまった。


そんな声をあげた瞬間に、携帯を近付けられていたのに驚いて一一…


「…頼む、鳴いて」




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