エリートな彼に甘く奪われました
「遼、好き」

まるで暗示にかかった様に、うわ言の様に彼に伝える。

でもきっと、彼に心を奪われた女の子はみんなこうなる、と思う。

普通じゃいられなくなる。

そんな魅力的な恋人の愛を常に感じていないと不安になる、自信のない私。

思わず我に返り、彼からサッと視線を逸らし俯いた。

すると彼が手をそっと重ね合わせてきた。

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