エリートな彼に甘く奪われました

彼女の柔らかい髪に触れながら俺は深くため息をついた。

何故こんなに彼女は不安に思うのだろう。

むしろ俺の方が不安に押し潰されそうだ。

こうしている今も、昔、安東を求めた彼女を責める様に彼女に思いをぶつけたい衝動に駆られている。


余裕のある振りをしても、彼女を抱き締めても、安東が頭から離れない。

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