エリートな彼に甘く奪われました
こうして何気なく触れ合う度にどんどん彼に嵌まっていく。

まるで彼が私の身体の一部であるかの様に…。



彼が私の髪を弄りながらまどろんでいる。

私はベッドの上で彼と横になったままあの日の事を話していた。

「それでね、兄と両親に話して結婚しよう、って言われて…」

彼は穏やかな表情でうん、うん、と聞いてくれている。

「私、どうして今更、って思って…」

「それで、飛び出したんだね。
愛、足が速いからさ、見失いそうだったよ」

彼はふふっと笑いながら、私の頬を撫でてくる。

「昨日、海でね、遼が好きって事、安東さん、分かってくれて…」

彼の悪戯な手が今度は首筋に伸びてくる。


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