エリートな彼に甘く奪われました
そこへ彼の甘いキスの雨が唇に降り注いできた。

何度も優しく唇を触れながら彼はキスの合間に囁く。

「……言って、好きだって」

ああ、…もう彼の言う事なら何でも聞くわ。


「好きよ、浅香さんが…」


「…遼って呼んでほしいな、愛…」

えええっ!

もう、もう、彼のくれる全てが、甘くて切なくて。

言葉も仕草も、その端正な顔立ちも、引き締まった身体も綺麗な手指も、私の五感全てを余すところなく麻薬の様に刺激してくる。

こんなに魅力的な人がいるなんて信じられない。

会社中の女の子達が騒ぐはずだわ。


< 89 / 236 >

この作品をシェア

pagetop