プラトニック・ラブ



有り難い。


そして申し訳ない。




「本当に気にしなくていいからね? お金を返そうなんて思わないでね?」



瑠璃ちゃんのバイト頑張れのサービスだよ、なんてよく分からないことを言った美沙は満足そうだった。



必死になってあたしに気を遣わせまいとしてくれる美沙。


あたしは何て良い友達を持ったんだろう、なんて涙ぐみたいところ。




「有り難く食べさせてもらいます」



あたしはそう言うと、初めてここで買った(買ってもらった)サンドイッチを口にした。



うん、美味い。



美沙はあたしが食べ始めると同時に一緒のサンドイッチを食べ始めた。



こんな穏やかなお昼。


けれど最近こんな穏やかなお昼タイムを脅かす、邪魔者が2匹ほど現れる。



今日も早速やって来ては絡んできた。



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