プラトニック・ラブ




ギャ―――!! なんて。



情けない声で今にも叫びだしそうになってしまいそうなほど、今のあたしは誰が見ても滑稽な姿だった。



こんな姿は絶対に誰にも見られたくない。



けれどそんな訳にはいかないことが分かっているからこそ、ドキドキ緊張してしょうがない。



クラスの奴等に見られないだけいい、と思うことにした。



ドキドキだかバクバクだか分からない、長距離走でもしてきたんじゃないのってくらいの心臓の動きに酸素が足りていないのか、息苦しいような気がしてきた。



酸欠で打っ倒れるかもしれない、だなんて壁に手を付きながら大きく深呼吸を繰り返す。



危ない。



本当に生命の危機が訪れるんじゃないかってくらいマジで緊張している。



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