プラトニック・ラブ




分かったのは、軽蔑されなかったってこと。


呆れられなかったってこと。



密着する体と体。


近すぎる体温。



君の温度。



「ほら、行こう」



そう言って差し出される手。


あたしは遠慮がちにその手の上に手を乗せた。



ギュっと繋がる手と手。



安心する。


丁度心地良い温度。




「夕飯遅れちゃうよ」



そう言って再び歩き出す。



ドキドキ。


止まることのない鼓動。



繋がった手から流れてくる温かい感情。



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