プラトニック・ラブ
「婚姻届…見たの?」
暫くして口にした言葉はこれだった。
あたしは小さく頷いて言う。
「…見た」
あれは見てはいけないものだったんだろうか。
あたしの名前と迅の名前が書かれた婚姻届。
そのまま市役所に持って行けばすぐ受理されるであろう。
それがここにある。
その理由が知りたい。
「出して…なかったんだね」
何も答えてくれない。
何も話してくれない。
やっぱりあたしはただ単に同情されていただけだったのだろうか。