プラトニック・ラブ
鞄を肩にかけて歩き出す。
それは教室から出たときだった。
「お、帰りか?」
その声に足が止まる。
視線を上げれば、目の前からやって来たのは深谷だった。
「あ、うん…」
言葉を濁しながら視線は宙を舞う。
気まずくなってしまった。
それは深谷の隣にいる女の子があたしを見ていたから。
なんだろう。
心なしか、視線がキツイ気がする。
厳しいというか、睨んでいると言った方が正しいかもしれないその視線にあたしは戸惑う。