ma Cheri

そして、君は



あの日から私は変わった。

苦手だった男の子ともしゃべることができるようになった。

鍵谷くんとも今では快と同じくらいよくしゃべる。

快の部活がない日はよく4人で寄り道をして帰る。

そんな優しい、幸せな日々が続いて行った。

でもそれはママの何気ない一言で消えた。


「ねぇ、シェリちゃん。シェリちゃんは快くんと蓮司くん。どっちと付き合ってるの?」


どっちと…付き合う…?


「何言ってるの、ママ。私たちはそんな関係じゃないよ」

「そうかしら。ママはあの二人のどっちかだったら大歓迎なんだけどな~」


そういってうふふと笑うママは乙女のようだった。


「じゃあ、シェリちゃんはどっちが好きなの?」

「好き?両方とも好きだよ!」

「違うわよ~私と龍希くんみたいな、好きよ。友達関係じゃなくて!」


友達関係じゃない、好き…?


「もう、そんなんじゃないってばっ!」


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