マジで恋する10秒前!?

「音彩…」

そっと、あたしの名前をつぶやき


その瞬間、意を決したように、あたしの方へ来てあたしの手を握った。


「いつか…絶対に話そうって思ってたの、でもママ達は……ずっと逃げてた」



切なそうな瞳を、まつげがそっと隠した。



「何もかも…全部話すわ……多分、こんな機会は、もうないと思うから」


そう言って、ママは優しそうに微笑んだ。


あたしが大好きなママの笑顔。
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